子宮癌検診
- Q子宮癌検診は、何歳からはじめればよいのでしょう?
- A
横浜市の癌検診は20歳から2年に1回受けることができます。
しかし、現在、子宮頚癌の若年化が言われており、できるだけ早い時期から子宮癌検診を受けるべきだといわれています。
米国では、性経験を持つようになったら癌検診をするべきだといわれています。
- Q子宮頸癌になる原因は?
- A
残念ながら、現在、癌の明らかな原因は分かっていません。しかし、子宮頸癌については、ヒトパピローマウイルスという、性行為で感染するウイルスが一因となっていると言われています。
したがって、性経験が若いうちからある方は、子宮頸癌になりやすいと言われています。
- Q年に何回検査をすればよいの?
- A
何も症状が無ければ、1年に一回の検診で十分だといわれています。
しかし、不正出血があったり、前回の検診で異常を指摘された方は、早めに検診を受ける必要があります。
- Q子宮癌になりやすい人は、どんな人?
- A
以下のような方は、子宮頸癌になりやすいと言われていますので、積極的に子宮癌検診を受けましょう。
- 複数の男性と性交渉を持っている場合。もしくは、付き合っている男性が複数の女性と性交渉を持っている場合。
- 早い時期に初体験をした場合。
- 性感染症(性病)にかかっている場合。特に、尖圭コンジローマやヘルペスにかかっている場合。
- AIDSに感染している場合。または、免疫系が弱っている場合(移植手術の後など)。
- 喫煙者
- Q子宮癌検診には、子宮頸癌検診と子宮体癌検診があると聞いたことがあるけど…?
- A
子宮癌検診と言うとき、一般的には子宮頸癌検診を言います。これは、子宮の入り口の癌の検査で、日本人では子宮癌の8割を占めます。また、毎年きちんと検査をすることによって、癌による死亡率が減るといわれています。
子宮体癌検診は子宮の中を調べる検査です。子宮の中を調べるので検査の時に痛みを伴ったり、出血がおこったりします。また、妊娠に気がつかないで検査をすると、流産を引き起こすことがあり、注意が必要です。通常は、出血などの症状がある時に検査を受けられれば良いといわれています。
- Q子宮癌検診には、子宮頸癌検診と子宮体癌検診があると聞いたことがあるけど…?
- A
NILM 異常なし
ASC-US 軽度の異常疑い HPV検査
ASC-H 高度の異常疑い 詳しい検査が必要
LSIL 軽度の異常 詳しい検査が必要
HSIL 高度の異常 詳しい検査が必要
SCC 上皮内癌 非常に初期の癌 治療が必要
AGC 腺異型 腺癌(悪性度の強い癌)になる手前の状態
AIS 上皮内腺癌 腺癌の初期
Adeno Carcinoma 腺癌
Other Malig. その他の癌
細胞診結果 その1:扁平上皮系
結果 | 略語 | 推定される病理診断 | 従来のクラス分類 | 英語表記 | 運用 |
---|---|---|---|---|---|
1)陰性 | NILM | 非腫瘍性所見、炎症 | I、II | Negative for intraepithelial lesion or malignancy |
異常なし:定期検査 |
2)意義不明な異型扁平上皮細胞 | ASC-US | 軽度扁平上皮内病変疑い | II-II I a |
Atypical squamous cells of undetermined aignificance (ASC-US) |
要精密検査: ①HPV検査による判定が望ましい。 陰性:1年後に細胞診、HPV併用検査 陽性:コルボ、生検 ②HPV検査非施行 6ヵ月以内細胞診検査 |
3)HSILを除外できない異型扁平上皮細胞 | ASC-H | 高度扁平上皮内病変疑い | II I a-b |
Atypical squamous cells cannot exclude HSIL(ASC-H) |
要精密検査: コルボ、生検 |
4)軽度扁平上皮内病変 |
LSIL | HPV感染 軽度異形成 |
III a | Low grade aquamous intraepithelial lesion | |
5)高度扁平上皮内病変 | HSIL |
中等度異形成 高度異形成 上皮内癌 |
III a III b IV |
High grade aquamous intraepithelial lesion | |
6)扁平上皮癌 | SCC | 扁平上皮癌 | V | Squamous cell carcinoma |
細胞診結果 その2:腺細胞系
結果 | 略語 | 推定される病理診断 | 従来のクラス分類 | 英語表記 | 取扱い |
---|---|---|---|---|---|
7)異型腺細胞 | AGC | 腺異型または腺癌疑い | III | Atypical glandular cells | 要精密検査: コルボ、生検、 頸管および 内膜細胞診 または組織診 |
8)上皮内腺癌 | AIS | 上皮内腺癌 | IV | Adenocarcinoma in aitu | |
9)腺癌 | Adenocarcinoma | 腺癌 | V | Adenocarcinoma | |
10)その他の悪性腫瘍 | other malig. | その他の悪性腫瘍 | V | Other malignant neoplasma | 要精密検査: 病変検索 |
- Q横浜市の癌検診を受けたいけれど、何か、手続きが必要でしょうか?
- A
準備は何も要りません。市の検診を受けられることを受付でおっしゃっていただければ、こちらで書類を準備します。癌検診の前にビデを使って洗浄したり、膣錠などを使ったりすると、正しい結果がでませんので、ご注意ください。予約は無くても大丈夫ですが、混雑していることがありますので、できれば、ご予約をお願いいたします。横浜市子宮癌検診の費用は1,360円です。
フリーダイヤル 0120-179707(携帯可)。
子宮癌を怖がっているだけでは、何も解決はしません。
正しい知識をもって、癌検診をきちんと受けましょう。クリニックの前に、子宮癌検診についてのパンフレットをご用意しております。ご自由にお持ちください。
LBC(液状化細胞診)
液状化細胞診とは?
採取した細胞を、直接固定液の中に浮遊させて固定し、標本を制作する方法です。従来の方法に比べて細胞のロスが少なく、従来に比べて細胞検出率が高いと言われており欧米では広く行われている検査です。(子宮頸癌検査のみ)
横浜市癌検診で360円の追加で液状化細胞診を選択できるようになりました。
この機会に、より正確な液状化細胞診を受けてみてください。
採取方法は今までとほとんど変わりません。採取器具が変更になる事と採取された細胞の処理方法が変更になるだけです。
受付でお申し込みください。
ご注意
検診は、何も症状が無い方が受ける検査です。症状がある方が診断のために検査を受けた場合は、保険診療となります。また、保険診療を自費で払われる際には、該当する保険点数分の料金を請求させていただきます。ご注意ください。
検診は自費診療です。法律的に自費診療と保険診療を同時に行うことはできません。(混合診療)
結果が出るまでには、約1週間かかります。検査の結果は、ご来院されてお聞きください。
結果によっては詳しい検査や治療が必要となることもありますので、少なくとも1カ月以内にご来院ください。
郵送や電話での結果は、誤解を招き、正しい治療につながらない事がありますので、お断りしています。
チクッと採血は特殊な検査法なので、一回で結果が出ないことがあります。その場合は、再度採血が必要になります。
検診の結果は、健康を保証するものではありません。検診で正常値が出ても、体調の異常があれば、医療機関を受診するようお願いいたします。
※子宮癌検診は自費診療となります。※当院は産科ではありません。産科検診を受けられる場合の注意事項がありますのでお読みください。
(こちらをクリックするとPDFが開きます)