当院では、更年期治療に血栓症や乳がん、卵巣がんなどの重大な副作用のあるホルモン補充療法を使わない治療をお勧めしています。プラセンタ注射治療を中心に治療を進めていますが、プラセンタ以外にもさまざまな治療がありますので、ご紹介いたします。
1.漢方薬(保険) 当院では保険で処方可能な漢方薬を処方できます。保険診療で処方できる漢方薬は百種類以上あり、そのなかから貴女の症状に合うものを選んでいきます。即効性はないかもしれませんが、しっかり使うことで効果を感じることができます。
2.プラセンタ健康食品(自費) プラセンタ注射と同じプラセンタ成分を含む健康食品を使うことができます。
プラセンタゴールドリキッド(税込み¥16200)、プラチナリキッド(税込¥19440)、クリスタルカプセル(税込¥16200)などです。
ゴールドリキッドは食用豚のプラセンタ 200 mg、プラチナリキッドはサラブレッド馬プラセンタ 100 mg、クリスタルカプセルは馬プラセンタ 500 mgと抗酸化作用のあるフラバンジェノールを含みます。
3.エクオール食品(自費) 大豆イソフラボンの一種であるエクオールを含む食品です。エストロゲン(女性ホルモン)の作用を助ける植物性エストロゲンで、副作用が少ないといわれています。更年期に起こる骨粗鬆症や動脈硬化症の抑制にも効果があります。
粒が小さく摂取しやすいエクエルプチは医療機関専用品で税込¥4230 です。
4.SSRI(保険) 日本では認められていませんが、欧米では更年期障害のホットフラッシュに SSRI という薬に効果があると認められています。日本ではうつ症状に対して使う薬ですが、診断により更年期障害のうつ症状に使える場合があります。
5.ビタミン注射(自費) 注射での治療を希望される方は、自費でビタミン注射をされるとよいでしょう。
ビタミン注射は疲労を改善したり精神を落ち着ける効果があったり、美容的な効果も期待でき、更年期障害の症状を部分的に改善します。¥800~¥3850(税込)
番外
6.HRT(保険) ホルモン補充療法も保険診療でできる治療です。乳がんや血栓症の増加といった副作用の報告があります。
しかし、新しい薬で副作用が少なくなっているといわれています。貼付剤や塗付剤を使いながら、天然型のプロゲステロン製剤をつかうことにより、血栓症や乳癌の副作用を少なくすると期待されています。この機会にホルモン補充療法にトライしてみられる方は、薬を選んで使うとよいでしょう。ただし、乳がん検査はしっかり受けておく必要があります。
一つの例としては、プラセンタ健康食品を使いながら、ビタミン注射で体調を整えるというのがおすすめです。
いずれの治療も組み合わせは可能ですから、ご自分で選んで治療を続けていきましょう。