更年期障害

プラセンタ治療

プラセンタ製剤は、日本国内の正常分娩で生まれた感染のない人の胎盤を原料として作られた注射液です。更年期障害の患者さんに保険診療で使用できます。
製造時には原料となる胎盤の感染症検査を行い、さらに製造の最終段階で高圧蒸気滅菌を施され、感染症に対する対策を行っています。昭和31年に承認されてから現在に至るまでこの薬剤でウイルス感染が起こったという報告はありません。
ただし、特定生物製剤という指定を受けていますので、治療開始前に詳しいお話をして同意書をいただく必要があります。当院では薬剤の投与法を守り、一日一回一アンプルの皮下注射を行なっています。

ホルモンを使わない更年期治療

当院では、更年期治療に血栓症や乳がん、卵巣がんなどの重大な副作用のあるホルモン補充療法を使わない治療をお勧めしています。プラセンタ注射治療を中心に治療を進めていますが、プラセンタ以外にもさまざまな治療がありますので、ご紹介いたします。

 

1.漢方薬(保険) 当院では保険で処方可能な漢方薬を処方できます。保険診療で処方できる漢方薬は百種類以上あり、そのなかから貴女の症状に合うものを選んでいきます。即効性はないかもしれませんが、しっかり使うことで効果を感じることができます。

 

2.プラセンタ健康食品(自費) プラセンタ注射と同じプラセンタ成分を含む健康食品を使うことができます。

プラセンタゴールドリキッド(税込み¥16200)、プラチナリキッド(税込¥19440)、クリスタルカプセル(税込¥16200)などです。

ゴールドリキッドは食用豚のプラセンタ 200 mg、プラチナリキッドはサラブレッド馬プラセンタ 100 mg、クリスタルカプセルは馬プラセンタ 500 mgと抗酸化作用のあるフラバンジェノールを含みます。

 

3.エクオール食品(自費) 大豆イソフラボンの一種であるエクオールを含む食品です。エストロゲン(女性ホルモン)の作用を助ける植物性エストロゲンで、副作用が少ないといわれています。更年期に起こる骨粗鬆症や動脈硬化症の抑制にも効果があります。

粒が小さく摂取しやすいエクエルプチは医療機関専用品で税込¥4230 です。

 

4.SSRI(保険) 日本では認められていませんが、欧米では更年期障害のホットフラッシュに SSRI という薬に効果があると認められています。日本ではうつ症状に対して使う薬ですが、診断により更年期障害のうつ症状に使える場合があります。

 

5.ビタミン注射(自費) 注射での治療を希望される方は、自費でビタミン注射をされるとよいでしょう。

ビタミン注射は疲労を改善したり精神を落ち着ける効果があったり、美容的な効果も期待でき、更年期障害の症状を部分的に改善します。¥800~¥3850(税込)

 

番外

6.HRT(保険) ホルモン補充療法も保険診療でできる治療です。乳がんや血栓症の増加といった副作用の報告があります。

しかし、新しい薬で副作用が少なくなっているといわれています。貼付剤や塗付剤を使いながら、天然型のプロゲステロン製剤をつかうことにより、血栓症や乳癌の副作用を少なくすると期待されています。この機会にホルモン補充療法にトライしてみられる方は、薬を選んで使うとよいでしょう。ただし、乳がん検査はしっかり受けておく必要があります。

 

一つの例としては、プラセンタ健康食品を使いながら、ビタミン注射で体調を整えるというのがおすすめです。

いずれの治療も組み合わせは可能ですから、ご自分で選んで治療を続けていきましょう。

プラセンタ治療

その症状、本当に更年期障害ですか?

更年期障害はホルモンの低下による自律神経失調から起こる諸症状です。顔が急に熱くなるホットフラッシングや、急激な顔の発汗などが典型的な症状です。肩こり、疲労感、頭痛、冷え、めまい、動悸などのいろいろな症状がありますが、自律神経の失調による症状ですから、体を害するような事はありません。

最近は、マスコミなどでも多く取り上げられ、閉経期の女性のさまざまな症状を更年期障害だとひとくくりにする傾向が見られますが、これは大変危険な事です。同じような症状の他の疾患に気がつかずに更年期の治療を続けていると、潜んでいる疾患を悪化させる事があります。

また、ホルモン剤には血栓症(心筋梗塞や脳梗塞など)や乳癌、卵巣癌、認知症など様々な副作用があると考えられており、ホルモン剤を使う事によってそう言った疾患を悪化させることがあり得るので、大変危険です。

テレビや雑誌で更年期障害として挙げられている症状のいくつかが当てはまるからと言って、安易に更年期障害と考えるのは危険です。躊躇せずに、まず、内科や耳鼻科、場合によって精神科などを受診し、危険な疾患が潜んでいないかどうかをきちんと確認しましょう。

また、更年期障害の診断のためホルモン検査を希望する方がおられますが、ホルモン検査の結果と更年期症状の相関関係は明らかではありません。したがって、更年期障害の診断にホルモン検査を行っても、参考程度にしかなりません。

更年期障害に似た症状から考えられる疾患

頭痛 脳血管障害(脳梗塞など)、偏頭痛、高血圧 等
動悸 心疾患、冠動脈疾患(狭心症など)、高血圧、甲状腺疾患 等
疲労感 糖尿病、肝疾患、腎疾患、心疾患、甲状腺疾患、うつ病 等
めまい メニエール病、脳血管障害(脳梗塞など)、内耳障害(耳鼻科疾患) 等
手足の冷え 動脈硬化症 等

更年期障害のケアにエクオール

当院では、子宮がんや乳がん、さらに血栓症などの重大な副作用の報告がないエクオールをおすすめしてます。エクオールは大豆イソフラボンの一種であるダイゼインを発酵させた物質で、更年期障害や骨粗鬆症の予防、動脈硬化の予防などに効果があると考えられています。
また、最近では、女性の寿命を伸ばしたり寝たきりの予防、乳癌発生の減少、男性においては前立腺がんの減少などに対する効果もデータが発表され期待されています。
当院で販売を行っておりますので、ご相談ください。28日分(112粒)4,230円(税込)です。

※エクオールは保険外診療です。

ご予約
お問い合わせはお気軽に
Contact