婦人科のかかり方

初めての婦人科受診

初めて婦人科を受診するときには、以下のような事に注意して問診を受けてください。
また、妊娠出産の経験や家族の病気のことなどプライベートな事をお聞きするので、できる限り、お一人で診察室に入るようお願いします。
ご家族が一緒にお話しを聞きたい場合には、診察後にお話しをします。
さらに、性経験(セックスの経験)が無い方は内診(膣からの診察)ができません。
無理に内診をすると出血や痛みの原因となりますので、必ず、医師または看護師に性経験が無いことを伝えてください。

症状を伝えるときは、できるだけ感じたとおりに伝えてください

症状を伝えるときには、実際にあった症状を正確に伝える事が大切です。
自己判断した病名などを言ってしまうと、誤診の原因になります。
病名ではなくて、ご 自分の言葉で伝えてください。
難しい言葉で説明する事はありません。
例えば、おなかが痛いときに「鈍痛」だとか「仙痛」だとか「子宮が痛い」とか「卵巣が 痛い」とか言わずに、「右の下腹がズキズキする」とか「真ん中の下腹にピキッとした痛みが走る事がある」などの、感じたとおりの痛みを言ってください。
それを元に、専門的に判断することが出来ます。
また、健康診断をしたいというときも、どういったことが心配なのかをハッキリさせてください。
何でもかんでも検査をするとなると、かなり高くなります。

症状がいつから始まってどのくらい続くのかはとても大切です

症状を説明したら、それが、いつ始まって、どのくらい続くのか。
時々起こるのか、ずっと続いているのか。などを、できるだけ詳しく伝えてください。
時には、生理の周期に関係して症状が重くなったり、食事の後に症状が出ることもあります。
そういったことがすべて診断につながりますので、気がついた事は、できる限り詳しく伝えるようにしてください。

 

最終生理が始まった日を必ず思い出しておいてください

女性にとって、生理が始まった日は非常に重要です。
必ず思い出しておいて下さい。ときには、症状が妊娠によって起こっていることもあります。
また、卵巣の状態も生理の周期によって変わりますので、卵巣のう腫の誤診の原因にもなります。
また、生理の期間や周期が大切です。生理痛や生理の量なども問題になることがありますので、説明できるよう、思い出しておいてください。

妊娠出産の経験

妊娠出産の経験も女性の健康には大切な事です。
妊娠中に問題が起こった経験があれば、どんなことかを伝えてください。
帝王切開の経験や流産の経験も問題になることがあります。
また、中絶をしたことがあれば、それも、妊娠回数に数えてください。
諸事情があり、人に知らせたくない事もあるかもしれませんが、必ず、正確に伝えてください。
こういったことを正確に伝えていただかないと、とんでもない誤診の元になります。

 

治療中の病気や使っている薬など

現在治療中の病気があれば、その病名を正しく伝えてください。
また、飲んでいる薬があれば正しく伝えてください。
薬などは、薬局でもらう薬の説明書や薬自体を持ってきていただくと、大変参考になります。
逆に、うろ覚えで薬の名前などを伝えていただいても、まったくわからないどころか誤った判断をする事があります。
こういった情報は大切です。
場合によってはのみ合わせの悪い薬や、同じような種類の薬を出してしまう事があり、重大な副作用が起こる可能性もあります。
必ず、治療中の病名と飲んでいる薬は正確に伝えてください。

アレルギー、喘息、薬の副作用、今までかかった事のある病気など

アレルギーや喘息などがあると、使えない薬があります。
また、今まで薬を使って異常がおきたことがあれば、できるだけ正確に、薬の名前と症状を伝えてください。
今までかかった事のある病気は大切です。
いつごろ、どんな病気にかかったのか、正確に伝えてください。
ご自分で判断して、関係ないだろうと思っている病気が、実は重要な鍵を握っている事もあります。
とりあえずは、思い出せる限り、正確に思い出して伝えてください。

ご家族の病気

これも大切です。家族に病気の方がいると、ご自身もかかる可能性が高い病気があります。
これを知らずに、薬などをのんで、病気を悪くする可能性もあります。
必ず、家族の病気を伝えてください。
これも、ご自分の判断でこのくらいは大丈夫だろうと考えていると、とんでもないところで問題になったりする事があります。
必ず、思い出したものはすべて伝えるようにしてください。

 

その他

基礎体温を測っていれば、必ず診察前にお見せください。
大変参考になります。
また、気になっている事は、今の症状に関係の無いことでも、診察前に伝えておいてください。
場合によっては、もう一回内診台に上がっていただく事になる可能性があります。
内診時に検査や処置をした後ではできなくなる検査などもありますので、気になる事があれば、必ず、内診前にお尋ねください。

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