婦人科に行ってみよう

婦人科に行ってみよう

もしあなたが、婦人科にかからないといけなくなったら?
とても不安な気持ちになるかもしれません。
でも、そんな事は言ってられない。症状が出てくれば、背に腹はかえられませんよね。
それでは、いかに医者を利用すればいいのか?考えてみましょう。

 

1:不正出血くらいじゃあわてない

よく、ちょっとした不正出血で、慌てふためいて受診される方がいらっしゃいます。
本やインターネットなどで調べると、不正出血は子宮癌の初期症状と書いてある事が多いので、とてもあわててしまうのです。
特に、今まで生理は28日でずれた事が無いというような方は、ビックリされるようです。
でも、心配はご無用。不正出血の9割は一時的なホルモンのバランスの崩れから起こっています。
出血があるからといって子宮癌だというわけではなくて、子宮癌の方の多くは、不正出血で気がつく事が多いという事なのです。
ですから、まず、出血があっても、落ち着いて。
もし、1年以内に子宮癌検診を受けているようなら、まずは、基礎体温をつけて様子を見てみましょう。
子宮癌検診を最近受けていないのであれば、これを機会に子宮癌検診をしておくと良いでしょう。
その際、きちんと婦人科を受診して検査をすれば、超音波の他、いろいろと気になることを検査してもらえるので、便利です。
もちろん、大量の出血がある場合や頻回に出血を繰り返すような場合は早めに受診してください。
出血の程度は、生理の一番多いとき以上なら多いといえます。

2:妊娠検査が陽性だからと言ってあわてない

妊娠検査が陽性だからといって、あわてて受診される方も少なくありません。
初めての妊娠だとビックリしてしまうのもわかりますが、あまり早く受診してもわからない事が多いのです。
超音波検査で妊娠の影がようやく見えてくるのは妊娠5週から。
つまり、生理が遅れて1週間以上経ってからです。
それまでの間は、あわてて受診されても、結局、ハッキリしないので、1週間後に再検査しなければいけません。
基礎体温をつけていれば、高温期の21日目以降でないと、はっきりとわかりません。
ですから、妊娠検査が陽性だからと言ってあわてる必要は無いのです。
だからといって、何週間も放っておいて、来院したときには妊娠初期検査の時期を過ぎていたというのも困ってしまいます。
定期的に生理が来ている方なら、生理が遅れて1~2週間したところで御来院いただければ丁度良い時期です。

 

3:生兵法は怪我の元

最近は、雑誌やインターネットで簡単に医療情報が手に入る時代です。
御来院の際にご自分で診断をつけてくる方も少なくありません。
場合によっては、私は症状から言ってこういう病気でこういう治療が必要だから薬をください。
と、言ってくる方もいらっしゃいます。
しかし、生兵法は怪我の元です。
医師は専門家であり、同じような病気の方をこれまで診察したことがあります。
まず、インターネットで得た知識はちょっと横へ置いておいて、目の前の医師の話を聞いてみてください。
症状を説明する際には、無理をして専門用語を使う必要はありません。
「少量の中間出血があります」というより、「生理が終わって1 週間位すると少し下り物に血が混じります」と、言う方が判断しやすいのです。
よく理解しないでインターネットで得た専門用語を使うと、とんでもない誤解が生じる事があります。
注意してください。そして、よく医師の話を聞いて、もし、インターネットより信用なら無いと判断したなら、その病院には行かない方がよろしいと思います。

 

4:ご自分の病気についてよく知っておく事

初めて病院にかかると、必ず、今、治療中の病気や以前かかったことのある病気について聞かれます。
このとき、きちんと答えられるように、昔、病院で説明を受けた資料や薬局でもらった薬の説明書などを用意しておきましょう。
手術などを受けたことがあれば、なおさらです。
病気によっては再発の可能性もあります。
また、病気によって他の病気が起こりやすくなったりする事もあります。薬についても、病気によってはのんではいけない薬もありますし、今飲んでいる薬とのみ合わせの悪い薬が出てしまう事もあります。
できるだけ、ご自分の病気や飲んでいる薬などについてははっきりとわかるようにしておいてください。

5:転院の際には必ず紹介状を

引越しなどで急に病院を変わらなければいけない場合があります。
しかし、こういうときはかかりつけの病院に行かれて、紹介状を書いてもらってください。
面倒くさい事かもしれませんが、大切な事です。
とくに手術をした後で経過をみているとか、長期に薬をのむ必要があるなどの場合には、大切な事です。
前医がご自身にお話ししている内容は、専門的なことではありません。
わかりやすいように噛み砕いたお話ですから、十分な情報が得られない事があります。
必ず、専門家同士が情報交換をしないとわからないことがあります。
そのために、その後、とんでもない誤診や誤投薬などが生じる可能性もあります。
病院を移るときには、必ず紹介状(診療情報提供書)をもらってこられる事を強くお奨めします。
もし、紹介状がない場合には、もう一度、始めから検査などを行って、確認する必要があります。

 

6:肉屋でサンマを注文しない。魚屋で牛肉を注文しない。

過疎地域などで、病院が近くに一つしかないようなところでもなければ「ついでに」薬や検査を頼んだりしない方がよろしいです。
一昔前ならいざ知らず、今のように、医療が細分化され、それぞれの分野でさまざまな治療や検査が日進月歩で進んでいる時代には、それぞれ専門の分野だけでも新しい知識を習得するのに大変な時代なのです。
さらに、他の専門分野の知識を完璧に習得すると言うのは、残念ながら難しいといえます。
また、知識として知っていても、沢山の症例を経験した事がなければ、なかなか十分な診療をする事はできません。
とりあえずの応急処置は出来たとしても、その後の経過観察や詳しい検査などは専門医に任せる必要があります。
便利だからといって、他科で婦人科の検査や薬を頼んだり、逆に婦人科で他科の検査や薬を頼んだりする事が無いようにしましょう。
とくに、他の病院でもらっている薬だけれど、今月は行くのが大変だからついでに出しておいてください。
などという状態が続くと、結局、以前の病院でもこちらの病院でもわけがわからなくなってしまって、薬を減量したり変更したりする機会を逸してしまう可能性があります。
「ついでに」といって、他科でもらっている薬や検査を頼むのはやめましょう。
それは、肉屋に行ってサンマを注文したり、魚屋に行って牛肉を注文するのと同じようなものです。
どうしても、前医に行くのが遠くて大変などの理由があれば、その医師に紹介状を書いてもらって、どの薬をどのくらいの量、どのくらいの期間出しても良いかという事を知らせてください。
ただし、各科で重なって診られるような病気もありますので、よく、相談してみてください。

7:医師は利用するつもりで

医者は専門家です。
これまでに何百人何千人と同じような症状で悩んでいる患者さんを診てきています。
ですから、あなたが思っている以上にあなたの病気について知っているはずです。
法律的に困った事が起こったら弁護士に相談に行くのと同じように、健康上困った事が起こったら医師に相談に行くのです。
ですから、何も恐れる必要はありません。要は専門家の所に意見を聞きに行く事です。
そして、よく、相談をして話しを聞く事です。
大切なのは、時に、医療というのはあなたの望んでいる事ではなくて、あなたの体が必要としている事をしなければいけないという事です。
ですから、忙しくて時間が無いといっても、重大な病気があれば、入院をしたり検査をしたりが必要になるかもしれません。
そういうことを良く理解しながら、医師を専門家として利用すれば良いのです。
場合によっては、専門家同士でも意見が違う場合もあります。
もし、一人の医師の判断で心配なら、セカンドオピニオンとして別の医師に相談をすればよいわけです。
そうやって、医師を専門家として利用し、十分に情報を収集してから、ご自分の治療について選択すれば良いのです。
あなたの体を治す主体はあなた自身です。
十分に納得して、ご自分の判断で決定してください。医師はそのためのアドバイザーなのです。

 

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