初めての婦人科バーチャル受診

婦人科受診ってどんな感じ?患者さんになったつもりで順を追ってみていきましょう。

 

今回のあなたのプロフィール

25歳。独身。
出産経験、婦人科受診経験なし。
月経不順が心配で月経痛もひどい。
叔母が50代半ばで子宮筋腫になったことがあり、遺伝も気になる。

1 受付

ドアを入ると受付の女性が、明るく「こんにちは~」。
予約の時間と名前を伝えると、「はい、お待ちしてました。」
スタッフの方の笑顔と優しい対応に緊張も緩みホッと一息。
問診表を記入して、オレンジと青を基調とした明るい待合室で待機。
なんだか病院にいることを忘れてしまってリラックス。

2 問診

先生も優しくて、和やかで話しやすい雰囲気の中、まずは、先生の質問。
「月経の周期は何日くらいですか?」「最終月経はいつから始まりましたか?」などを聞かれる。
最終月経とは、もっとも近い月経が始まった日のことなんだそう。
先生に叔母が50代半ばで子宮筋腫になったことも告げる。遺伝ってやっぱり関係あるのかな?

3 内診

まず、下着を脱いでスカートをできるだけたくしあげて内診台にあがります。
しっかり上げておかないと、消毒液や出血などで汚れる事があるとのこと。
靴下は脱ぐ必要はありません。

衛生上、紙のカバーがかかっていることを確かめて座り、足は力をいれず足受け台に置きます。
内診台は電動で、数10cm上がります。あわてて動いてしまうと、転倒したりする事が有るとのことで静かに待ちます。

まず、膣の中を診ます。
オリモノの状態や出血の有無、膣壁の状態、子宮の出口(子宮膣部)の状態を診ます。
このとき、クスコ膣鏡と言う器具が入ります。
「嫌がって力をいれてしまうと、かえって痛くなりますので、力をいれずに診察をお受けください。」と先生。

次に、指による内診。内診は一回一回手袋を換えて行われているので衛生的。
内診では、子宮の大きさ、形、向き、卵巣の大きさ、形、位置などを診察します。
「痛みなどがあれば遠慮せずおっしゃってください。力をいれてしまうと、診察が出来ませんので、力をいれずに診察をお受けください。」と先生の言葉に安堵。

 

4 経膣超音波検査

続いて、経膣超音波検査。
お腹の上から超音波をするより、詳しく診断できるらしい。
特殊な経膣超音波用の器具を膣内に入れます。
このときに力が入ってしまうと、うまく行かないとのこと。
膣内から子宮や卵巣の形を見ます。
この検査で、子宮・卵巣の形や位置をみることにより、子宮筋腫、卵巣嚢腫、卵巣の癒着、排卵の準備の状態などが分かるそうです。

これで検査は終了。オリモノなどを洗浄する必要があるときには、もう一度クスコ膣鏡を入れて洗浄液で洗浄します。

※薬を入れて、タンポンを使う事がありますので、タンポンを抜くのを忘れないようにしてください。
また、検査によっては、しばらくの間出血が起こる事がありますので、そのようなお話があれば、ナプキンをあてておいてください。

 

5 プラセンタ

プラセンタには、抗疲労作用・内分泌調整作用で疲れにくくなり、疲労から早く回復させてくれる作用があるのだとか。 また乱れたホルモンバランスを整え、生理不順、生理痛などにも効果を発揮するとのことで、さっそく体験。

チクリとするくらいで、全然大丈夫でした。

※注射の方法・回数や期間は疾患によって異なりますので、お尋ねください。

6 診断

内診、超音波の画像を合わせて判断。
「今回の検診ではとくに異常はみられませんでしたよ。」の先生の言葉に安堵する。
また、子宮筋腫は、遺伝性がある病気ではないので大丈夫とのこと。
でも、30代になると増えてくる病気らしいので、これからも年に1回は定期検診を受けに行こうと思いました。

痛くも怖くもなかった婦人科検診!

婦人科って行くまではすごく躊躇するけど、いざ行ってしまえば、自分の迷いがバカらしくなっちゃうほど、あっという間に終わってしまいました。
最初は、すごく緊張したけど、診察が始まるとあっという間で、内診も、んんっ?おおっ?って感じはあったけど、痛みもほとんどなくて大丈夫でした。
先生もテキパキしていて、恥ずかしさを感じる暇もなかったし、内診している時も、先生や看護師さんがやさしく声をかけてくれて安心しました。

最初はちょっと勇気いるけど、自分のからだのことだし、ぜひ、1度行ってみたほうがいいと思います。

婦人科検診を受けていますか?

レディースクリニック市ヶ尾では、各種様々な検診・検査が受けられます。

子宮ガン健診について

どんなときにうけるの?

子宮ガン検診は性経験のある女性ならば誰でも受けられます。
横浜市の検診では20歳以上の方なら、2年に一回受ける事ができます。

子宮頸ガン(入り口のガン)検診は何も症状がなくても1年に一回受ける検査です。
1年に一回受ける事によって、子宮頸ガンによる死亡率が減少するという結果が出ています。

子宮体ガン(子宮の中のガン)検診は不正出血や子宮の腫瘍などがあるときに受ける検査です。
何も無いときに受けても、子宮体ガンによる死亡率は減らないといわれています。

子宮頸ガン検査では、子宮の入り口をプラスチックのへらで擦り取るだけです。
痛みもあまりありません。また、妊娠などに対する影響もありません。

子宮体ガンの検査では、子宮の中にプラスチックの器具を入れるため、軽い痛みがあります。
また、妊娠中に検査をすると、流産につながる事があります。

一回の子宮ガン検査の正診率は90%前後です。

検査が正常でも、 不正出血が続くような場合には、早めに再検査をしてみましょう。

結果が出たら・・・

癌検診ですから、癌という診断がでるかもしれません。
できるだけ詳しくお話できるように、御来院いただいて結果の説明を聞かれるようお奨めします。
子宮頚癌検診の結果はアルファベットの略号で表示されます。
NILMは正常範囲内で問題ありません。

ASC-US,ASC-H,LSIL,HSILは擬陽性です。SCCは癌の細胞が見つかっていますので、直ちに治療が必要です。

問題は擬陽性のASC-US,ASC-H,LSIL,HSILと診断された場合です。
ASC-USははっきりとしない細胞が見つかった場合で、HPV検査を行い、陽性となれば詳しい検査が必要です。
ASC-Hは比較的細胞の変化が軽く、HSILはより癌に近い細胞が見つかったことを示します。

しかし、癌という事では無いので、慎重に経過観察をする必要があります。
疑陽性の結果が出た場合は、コルポスコープ検査といって、専用の拡大鏡で患部を観察し、異常が認められる部分を一部切り取る検査をします。

この検査によって、確実な結果を知ることができます。
疑陽性だからといって、心配はありません。
9割方は自然に消えますので、経過観察だけをしっかり行ってください。
また、異常が強くなった場合には治療が必要ですが、癌の初期の場合には、簡単な治療で、ほぼ100%治癒するといわれています。

HPV検査

子宮頚癌はHPV(ヒトパピローマウィルス)が原因になっているといわれています。
HPVを直接検査することで、さらに診断は確実になります。

HPVは多くの方が持っているウィルスで性行為によって運ばれます。
一部のウィルスは尖圭コンジローマという性感染症となります。
一部のウィルスは子宮頸癌の原因となるといわれています。

しかし、感染をしたからといって必ずしも子宮頸癌になるとは限りません。
9割は自然に消失してしまうと言われています。
感染が継続すると、癌になる可能性が高くなります。

最新のHPV検査では、子宮頸癌に関係するウィルスを調べます。
もし、ウィルスが陽性なら注意して検査をすすめていく必要があります。
また、陰性であっても、子宮癌検診は必要となります。

HPV検査は自費検査となりますので、値段等、受付までお尋ねください。
ASC-USが初めて検出された場合は保険適応となります。

 

検診・検査内容

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