癌検診ですから、癌という診断がでるかもしれません。
できるだけ詳しくお話できるように、御来院いただいて結果の説明を聞かれるようお奨めします。
子宮頚癌検診の結果はアルファベットの略号で表示されます。
NILMは正常範囲内で問題ありません。
ASC-US,ASC-H,LSIL,HSILは擬陽性です。SCCは癌の細胞が見つかっていますので、直ちに治療が必要です。
問題は擬陽性のASC-US,ASC-H,LSIL,HSILと診断された場合です。
ASC-USははっきりとしない細胞が見つかった場合で、HPV検査を行い、陽性となれば詳しい検査が必要です。
ASC-Hは比較的細胞の変化が軽く、HSILはより癌に近い細胞が見つかったことを示します。
しかし、癌という事では無いので、慎重に経過観察をする必要があります。
疑陽性の結果が出た場合は、コルポスコープ検査といって、専用の拡大鏡で患部を観察し、異常が認められる部分を一部切り取る検査をします。
この検査によって、確実な結果を知ることができます。
疑陽性だからといって、心配はありません。
9割方は自然に消えますので、経過観察だけをしっかり行ってください。
また、異常が強くなった場合には治療が必要ですが、癌の初期の場合には、簡単な治療で、ほぼ100%治癒するといわれています。